摂食・嚥下障害に入れ歯が有効な場合があると聞きました。どのような場合ですか?
2011-09-06
舌接触補助床と軟口蓋挙上装置というものがあります。舌接触補助床は、仮性球麻痺などに代表される脳梗塞や脳出血(脳血管障害)、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症など、舌の動きが悪くなって、食べ物をうまく舌の奥に運べない方に有効です。
軟口蓋挙上装置は、球麻痺などに代表される脳梗塞や脳出血(脳血管障害)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、軟口蓋の機能が低下して、鼻咽腔閉鎖機能不全が生じている場合に有効です。
これらの装置は、現在使用中の義歯に、それぞれの目的にあった形態を付け加える場合と、あらためて作り直す場合があります。どのような装置が必要かは、精密検査を行って調べる必要があります。