摂食・嚥下障害は治る? 岩手医科大学附属歯科医療センター口腔リハビリ外来

摂食・嚥下障害は治りますか?
2011-09-06

 摂食・嚥下障害の予後については諸説あります。例えば、脳卒中をおこした患者さんのうち、発症直後に摂食・嚥下障害を認めた人は30~40%ですが、時間とともに障害を持つ頻度が低下するという説もあります。口腔リハビリ外来では、早期からリハビリテーションを行うことで患者さんが自分で治るお手伝いをしていることになります。障害が残った場合でも適切な治療により症状がゆっくりと改善する場合もありますし、残念ながら改善が難しい場合もあります。その場合には、食べ方や姿勢、食べる食品を調整して、口から上手に食べる方法を模索することになります。もちろん、もともとの病気が進行する病気の場合、口から食べる機能も低下していくことが多いと言えます。その場合でも、機能の低下にあわせた調整を行うことが重要です。いずれの場合も医科と連携しながら長期的なプランを立てて対応することが大切になります。

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