VE(嚥下内視鏡)とは? 岩手医科大学附属歯科医療センター口腔リハビリ外来

VE(嚥下内視鏡)とはどういうもの?
2011-09-06

 鼻から約3mmの内視鏡(カメラ)を挿入し検査を行います。所要時間は15分から30分です。口腔リハビリ外来の診療室だけではなく、持ち運びができるため病院のベッドの上でも検査ができます。使用する食品は、普段食べている食事を使うことができますので、ほうれんそうは残る感じがするけど、プリンは大丈夫など、普段よく食べている食物による違いを見ることができます。

VE1

 VEでは、咀嚼によって食品がどのくらい咬まれているか、どのくらい唾液と混ぜ合わされているかなど、口から喉に流れてきた食塊(食べ物をよく噛んで飲み込めるようになった状態の食品の塊)を実際に見ることができます。

VE2

 食べ物以外にも、口から喉にたまっている唾液の様子や、口から喉の汚れ具合も見
ることができます。
VE3

 VEは、あくまでも口の中で咀嚼された食品の流れや唾液による汚れ具合を観察し、口から食べる機能が姿勢や食べ方などの代償法によってどのように変化するかを検討する検査です。咽頭や喉頭の器質的疾患などの診断については、耳鼻咽喉科など医科への受診が必要となります。


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