体重が減ってきたのは問題? 岩手医科大学附属歯科医療センター口腔リハビリ外来

最近食べる量が減って体重も減ってきました。何か問題ですか?

2011-09-06

 体重減少の原因が明確な場合を除き、「原因不明の体重減少」は、食べる機能の障害の重要な症状の一つです。食事の量が減る原因としては、以下のことが考えられます。
① いつもむせるために食欲がわかない
② 食事を摂ることで疲労する
③ 今の食事が食べにくい
④ 食事をとる環境に問題がある
⑤ ほか
 口から食べる機能の障害=誤嚥、と考えられがちですが、食べる機能の障害は、低栄養や脱水などを引き起こすこともあります。特に、高齢者では夏季には熱中症で死亡する例もあることから、注意が必要です。また、低栄養や脱水によって、もともと低下した口から食べる機能をさらに低下させる、いわゆる負のスパイラル状態に陥る場合もよくみられます。まずは、体重を測定することで、自分の栄養状態を的確に把握しましょう。

一般的には、1ヶ月で体重の5%が減ると、栄養的に何らかの問題があると考えられています。


栄養状態の主な指標

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