どんな検査がありますか? 岩手医科大学附属歯科医療センター口腔リハビリ外来

どんな検査がありますか?
2011-09-06

 初めて来院されたときは、現在の症状やどのようにして現在の状態になったか、普段の食事などについてじっくりとお話を伺いますので、必ず事前にお電話でお問い合わせの上、ご予約をお取り下さい。当日は、口から食べることに関係する顔や口、のどの動きを診察や食べることに関する簡単な検査(スクリーニングテスト)を行います。このテストで、摂食・嚥下障害が疑われる場合には、精密検査(嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査)の予約をとっていただきます。遠方からご来院される場合など、当日に精密検査までをご希望される場合も、必ずお電話にてお問い合わせ下さい。

☆面接
 現在の症状や、現状に至る経過、普段の食事について詳しく伺うことで、咬むことに問題があるのか、飲み込みに問題があるのかなど、原因や問題をある程度推定することができます。治療を進めていく上でとても重要になります。当科だけでは対応が困難な場合は、医科への受診をお願いする場合もあります。

☆簡単な検査(スクリーニングテスト)
・反復唾液嚥下テスト
   30秒間で何回唾液を飲めるか計測します。嚥下回数2回以下だと摂食・嚥下障害の可能性が高くなります。
・改訂水飲みテスト
   3mlの冷水を飲んでもらうテストです。むせや呼吸の変化、声の変化などを見ます。
・フードテスト
   茶さじ1杯(約4g)のプリン、お粥、液状食品を食べていただきます。飲み込んだ後に口の中に食物が残っていないか、むせないか、呼吸の変化などをみます。
・頸部聴診法
   食べ物を飲み込んだときに首のところで生じる音(嚥下音)と飲み込む前後での呼吸の音の変化を聴診器で聴診します。
・咳テスト
   不顕性誤嚥(ムセのない誤嚥)が疑われる場合に行います。
・ガムテスト
   咀嚼能力を判定するガムを咬むテストです。
・その他

☆精密検査
・嚥下内視鏡検査(VE)
   鼻から内視鏡を入れた状態で、食物を口から食べていただき、食物の咬みぐあいや混ぜぐあい、飲み込みの様子を観察します。普段お家で食べているものを使用して検査を行うことができます。この検査では、口の中から喉に流れてくる食品の様子を実際に見ることができるのが特徴です。また、「水を飲んだ時に鼻の方に水が上がってくる」などの症状がある場合の診断にも有効な検査です。入院されている病室や歯科医療センターの外来で行います。(詳細は「嚥下内視鏡検査とはどんな検査?」の項目で。)


・嚥下造影検査(VF)
   レントゲンを撮りながら、薄めたバリウムの入った模擬食品を、食べていただきます。口への取り込みから食道を通過するところまでの口から食べる一連の動きを観察することができます。誤嚥(気管に食べ物が入ってしまった状態)を観察しやすく、義歯を入れた時の効果などを検討することもできます。医学部中病棟の1Fで行います。(詳細は「嚥下造影検査とはどんな検査?」の項目で。)

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