入れ歯が痛いので自分で調整してみてもいいですか？
2011-09-06
入れ歯が痛いので自分で削って調整する方がいらっしゃいます。自分で削って余計に痛くなったり、痛いのが治らないので来院される場合もあります。また、緩くなったからといって部分入れ歯の針金を曲げてしまい、入れ歯が入らなくなったり、針金が折れたりして来院される方もいらっしゃいます。
入れ歯が歯ぐきに当たって痛いのには、入れ歯の内面が強く当たっている場合と、噛み合わせにより入れ歯が動いて当たっている場合があります。噛み合わせに原因がある場合、自分で入れ歯の内面を削っても根本的な解決になりません。また、適当に削れば義歯が緩くなるだけです。緩い入れ歯は口の中でかなり動くので噛み合わせがずれて余計に痛くなったりします。それを我慢して入れ歯安定剤などを使っている方がいますが、原因が除去されていないのでよくなるわけがありません。無理な使用は顎の土手をすり減らす原因の一つと考えられています。
歯科医院では、専門的な材料を用いて、入れ歯の内面が当たっているのか、噛み合わせが原因なのかを判断しています。素人考えで削って余計痛みが強くならないように必ず通院しましょう。
このような内面を診査する材料を用いて入れ歯が当たっているかを診査します。
入れ歯の噛み合わせは、咬合紙という色付きの紙を用いて診査します。他にもかみ合わせを診査する方法は色々あります。
入れ歯安定剤も同様です。誤った使い方をすると、痛くなったりする可能性があります。もしかすると新しく作ったり、修理した方がいい場合もありますので歯科医師に相談してみましょう。入れ歯安定剤の種類やその使用法は案外難しいです。
