新しい入れ歯での食事 岩手医科大学 歯科補綴学講座 有床義歯補綴学分野

入れ歯を入れた直後に食べるものは?

2011-09-06


入れ歯の調整はなぜ必要?で触れているように、入れ歯を入れた直後には色々な不具合が起こります。特に起こるのは痛みです。痛みに関しては以下のようなことでよく例えられます。

 あなたは新しい革靴(ヒールでも結構です)を買いました。
 ちょっと歩いただけでも靴擦れしますよね。
 入れ歯も同じですよ。

この例えを拡張すると、

 新しい革靴では、すぐ歩いただけでも靴擦れします。
 これでマラソンに行く人はいません。
 入れ歯も同じ、すぐ硬いものを全力でかむことはできないのです。

つまり、入れ歯を入れた直後にうれしくて硬いものを食べたら痛いのは当然で痛みも傷もひどくなることがあるのです。
 では、どういうものから食べ始めたらよいのでしょうか?これには色々考え方があるのですが、少し柔らかいものを食べて痛みがでるならその日はおかゆのようなあまりかまずに飲み込めるものがよいでしょう。

そばなどの麺類を召し上がる方がいらっしゃいますが、新しい入れ歯は噛み合わせも変化しており、そばなどの細いものを食べるのには慣れが必要なため入れ歯を入れた直後には不向きです。また、食パンなどもみみの部分が案外硬く力が必要ですので不向きです。

基本的には
 ①飲み込めるものを試してみる(おかゆ)
 ②野菜などを煮たりして柔らかくして食べてみる
 ③魚や肉なども柔らかく調理して小さく切って食べる
といった配慮は必要です。

 最初あまり痛みがでないようにするためには、あまりぎりぎりかまないでよい食事をとることが大事です。食物繊維が多いものはかなりすりつぶさないといけないので、結構入れ歯が動いて歯ぐきに傷を作りやすくします。よって繊維の多いようなものは、煮込んで柔らかくする、一口量を少なくするような配慮が必要になります。

 最後に

 新しい革靴は歩いていると靴が足にフィットしてきます。
 入れ歯は歯ぐきにあわせてフィットすることはありません。
 調整をうけないと痛みはよくなりません!!

 調整を受けて痛みが和らいできたら少しずつ硬いものに挑戦してみましょう。そうするとまた痛みが出てくるかもしれません。また調整を受けましょう。これを繰り返すうちに次第に硬いものも食べられるようになってきます。

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